1.1(シングル)とは
1(シングル)とはダイヤモンド1つをインターロックせずに、浮かせるようにして使用する編み方です。
ちなみに浮かせるダイヤモンドの数が増えていくと2(ダブル)、3(トリプル)になります。
2.1(シングル)の種類
1自体は比較的知名度が上がってきていると思いますが、2種類あるのと、それぞれ特徴があるのをご存じでしょうか?
もし知らなかったのであれば、この記事を機に今後使い分けてみてください。
(1)上から1(裏→表)
上からというのは自分が付けた呼び方ですが、この1はsiをインターロックしないだけのものなので、分かりやすいかと思います。
(2)下から1(表→裏)
こちらは最初のダイヤモンドの通し方が逆です。
1には変わりないんだから、機能は大して変わりないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、全然違います。
後述するそれぞれの特徴をご参照ください。
3.上から1(裏→表)特徴
メリット
・ポケットが若干上向く
・かかりを生み出せる
デメリット
・使い方を間違えるとかかる
・ミドルに使うのは不向き
→使うなら終盤がオススメ!
4.下から1(表→裏)の特徴
メリット
・ポケットが若干上向く(ここは上から1と同じ)
・張るのにも、ポケットを作るのにも使える
・使ってもかからない
→2番目の3番目のメリットを見ると機能的にはsiに近いことが分かります
デメリット
・チャンネルが崩れる(ビジュアルの問題なので、機能的には問題なし)
5.編み方
①ダイヤモンドにサイドレースを通す(写真は上から1)
※ダイヤモンドの通す面を変えると下から1
②サイドホールにサイドレースを通す
③サイドレースをサイドホールに通したサイドレースにひっかけるように通す
④強く引く(完成)
ポイント:ダイヤモンドがひっくり返るようにするとビジュアルがよくなる
6.使用例
1つ目は終盤に使った上から1です。
ミドルにssiを使い、ロング用で全体的にポケットを上向かせたかったので、3つ使いました。
かかりすぎず、ちゃんと抜けるクロスです。
2つ目はボックス用に編んだヘッドです。
張るのにもポケット作りにも下から1を使っています。
※一箇所だけ2を使ってます
※最後の1だけ上からです
分かりやすいようにパウエルをつける前の写真にしてみました。
7.終わりに
いかがだったでしょうか?
きちんと理解できましたでしょうか。正しく使い分けられることができるようになれば、編み師としての階段を1段上ることができると思います。