インサイド(内編み)の種類と特徴

インサイド(内編み)は2017年以降急激に成長してきた編み方です。
今回はいくつかの種類と一般的なメリット、デメリットを紹介していきたいと思います。

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1. インサイドとは

内編みというと人によって様々な定義があると思いますが、個人的にはダイヤモンドをサイドホールの内側で固定することだと考えています。

2. メリット

ダイヤモンドを内側で固定するため、強制的にチャンネルを細くすることができます。
なので以下のようなメリットが挙げられるかと思います。
・キープ力の向上
・使っていてもチャンネルが外側に広がらない

・抜けクロスになりやすい(ダイヤモンドを強制的に固定しているため、サイドレールの形状の影響を受けにくい。かかりやすい形をしているヘッドでも抜けの使用感を生み出せる)
特に2つ目と3つ目のメリットは外編みにはない特徴なので大きいかと思います。

3. デメリット

上述したメリットがある一方で、デメリットももちろんあります。
・難易度が高い
・編み直しが面倒くさい

・サイドレースが長めに必要

4. インサイドの種類

① Single Inside

single insideとはsidewalljediが発明したインサイドです。
サイドレールの内側を通さずに、ダイヤモンドのみ内側で固定することからこの名称がついています。

single insideの外側

single insideの内側

② Double Inside

こちらもsidewalljediが発明した内編みで、サイドレールの内側を通し、ダイヤモンドも内側から固定するためこの名称がついています。

double insideの外側

double insideの内側

③ 逆Double Inside

これはdouble insideからインスピレーションを得た改良版なのですが、ダイヤモンドの向きを逆にしているのがポイントです。
自分が発明したとは思いませんが、海外の人で使用している人はあまり見ないです。「逆」を付けたのもテキトーですので、正式な名称ではありません。
通常の外編みを内側で固定した編み方なのが特徴です。

逆double insideの外側

逆double insideの内側

④ Twisted Inside (STNY Inside)

stnystringsが発明した内編みで、Twised Insideと呼ばれています。
ジグザグした編み方が非常にかっこいいです。
1つのサイドホールを2度使うのが特徴的です。
※編み師によっては「Twisted Inside」と「Weaved Inside」を区別していない人もいます

Twisted Inside (STNY Inside)の外側

Twisted Inside (STNY Inside) の内側

⑤ Weaved Inside (Smashtime Inside)

smashtime_stringsが発明した内編みで、Weaved Insideとも呼ばれています。
STNY Insideのように1つのサイドホールを2回使いますが、マーク2シリーズのようにサイドホールの数が多い場合はその限りではないのが大きな違いです。
※編み師によっては「Twisted Inside」と「Weaved Inside」を区別していない人もいます

Weaved Inside (Smashtime Inside)の外側

Weaved Inside (Smashtime Inside)の内側

5. パターン表記について

普段パターンの表記はサイドホールベースで記していますが、この場合1つのサイドホールで完結するパターンを想定しているため、Single Inside, Double Inside, 逆Double Insideの時のみ使えることになります。
逆に言うとTwisted InsideやWeaved Insideのインサイドのパターン表記はサイドホールベースではできません。(サイドホール間でダイヤモンドを固定する編み方となっているため。
従って、表記する場合、「ak, ak, ak, isi, isi …」といった具合に写真とセットで分かるダイヤモンドベースになります。

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